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特集【3】これからの土木行政。土木職の魅力とやりがいについて【建設知識~土木編~】
これからの土木行政の役割について
民間土木会社が専門分野に特化した展開をしていることが多いのに対して、土木行政は、土木分野の維持管理・計画・修繕といった業務を専門とします。その対象は幅広く、また非常にスケールが大きいのが特徴です。以下にその役割を列記します。
1.生活基盤整備
●生活空間をつくる=住宅団地やニュータウンなどを整備
●ライフラインをつくる=上下水道・ガス・電気・通信設備を整備
●安全で便利な交通手段をつくる=道路・鉄道・橋・トンネルの整備
●レクリエーションをつくる=公園の整備
2.産業基盤整備
●商業をつくる=商店街・地下街・郊外商業施設などを整備
●工業をつくる=化学プラント・製造工場などをつくる
●農林水産をつくる=用排水路・農道・林道・漁港などをつくる
●交通網をつくる=高速道路・新幹線・空港・港湾などの整備
●情報通信をつくる=電波塔・共同溝などの整備
3.国土保全整備
●災害から守る=堤防・護岸・ダム・防波堤・海岸堤防・水門・防潮水門をつくる
4.環境整備
●森林・河川などの環境を再生=親水施設・ビオトープなどを整備
●再生資源の活用=廃棄物処分場や建設資材再利用システムをつくる
5.エネルギー供給整備
●電力の安定供給=火力・水力・原子力発電所などの整備
●資源確保=石油・ガス田開発・原油備蓄基地・核燃料再処理施設などをつくる
●自然エネルギーをつくる=太陽光・風力・バイオマス発電などの整備
土木職の魅力とやりがい
●形に残る仕事ができる
仕事を通して施工された公共の構造物は、地図に記載され、永年に渡り国民の暮らしを支えることになります。実際に構造物を完成させた時の達成感は他では得られません。
●地域に貢献できる・感謝される
地域に必要な構造物が新しくできたり、古い構造物が整備されたりすると、住民の暮らしが便利になり、住民の助けになっていることが実感できるでしょう。
●専門知識が身に付く
行政職はさまざまな部署へ異動してゼネラリストとしてキャリアを積むのが一般的ですが、土木職は専門分野で知識や技術を深めスペシャリストとして歩んでいくことができます。
●さまざまな人と関わって仕事を行うことができる
土木職は民間企業の多様な価値観を持つ人達を取りまとめて、ひとつのプロジェクトを遂行するため、自身の成長にも大きく繋がるでしょう。力を合わせてひとつの成果をあげる達成感を味わえる点も魅力です。
(本記事は、総合資格naviライター、kouju64が構成しました)