【建築学生団体・紹介】富山大学建築サークルACT

富山大学建築サークルACTは、「北信越地方新人合同設計展 TAMAGO展」の企画・運営を中心に活動している学生団体です!

「北信越地方新人合同設計展 TAMAGO展」の初回開催は2012年。都市部では設計競技展や講評会等を通して学校を超えた交流が盛んに行われていますが、地方ではイベントが少なく、都市部に比べて学校間の交流が限られています。その現状を打破すべく、北信越地方で建築を学ぶ学生のための設計競技として企画・運営されてきたTAMAGO展!

TAMAGO展を主催し、企画・運営を担うのが、富山大学公認サークルとして結成された「建築サークルACT」です!

開催以来、順調に回を重ねてきたTAMAGO展でしたが、2019年夏に開催された「第8回TAMAGO展」後に、新型コロナ感染拡大による影響で開催休止状態に陥ってしまいました。その後、3年のブランクを経た2023年、学生達から「今年こそ復活させたい」との声がでました。建築サークルACT顧問を務める、横山天心准教授の後押しもあり、従来は夏休みに開催していたTAMAGO展でしたが、2024年3月、「第9回TAMAGO展」として復活開催を果たしました。

リスタート2年目の本年度も、3月29日(土)、30日(日)に「第10回TAMAGO展」が開催となります。本記事では「第10回TAMAGO展」開催への意気込みや、一年を振り返った本年度の活動についてご紹介します!

富山大学建築サークルACTのすごいところ!アピールポイントやメリットなど

2024年度代表を務める、富山大学 芸術文化学部 芸術文化学科3年澤田羽衣さんに富山大学建築サークルACTの「すごいところ」を3つ挙げていただきました。

・Point1:学年を越えた繋がりをつくることができる!

・Point2:TAMAGO展では他大学の学生との交流ができる!

・Point3:建築業界の仕事について知ることができる!

澤田さんは2年生の時からACTに参加したとのことです。一時休止状態であった「合同設計展TAMAGO展」復活に向けてリスタートした2023年度を経験して、自身では2回目となる「第10回TAMAGO展」が間もなく開催を迎える現在、「建築サークルACT」の可能性として、メンバーの興味・関心や意欲を原動力にもっと新しいチャレンジができそうな気がしているそうです。常に完成形ではなく、企画を工夫したり、実施に向けたプロセスを楽しんだり、自分たちで新たなチャレンジもできる。そこが建築サークルACTの醍醐味!春から富山大学に進むあなたも、ぜひACTに参加して、一緒に「学生交流の場」を創っていきましょう!

富山大学建築サークルACTの主な活動

建築旅行とTAMAGO展の企画・運営が主な活動です。建築旅行では見に行きたい建築をメインに回ります。2023度は岐阜・愛知に、2024年度は金沢に行きました。TAMAGO展は北信越の建築学生を対象とした新人設計競技展で、ACTのメンバーからも作品を出展しています。参加者としてもスタッフとしてもゲスト審査員の建築家や他大学の学生と交流することができます。他にも「合同企業説明会&交流会」や1年生向けの模型制作の企画もしています。

■定例会:富山大学高岡キャンパスB棟教室・月1〜4回(イベント直前などで変動あり)

■年間スケジュール

■新入メンバー募集&新歓 4月~

4月、新学期が始まるとACTでは新入メンバー募集を開始します。主に1年生、2年生から募集をしていきますが、富山大学 芸術文化学部は高岡キャンパスで授業を行うのに対して、1年生は離れた場所にある五福キャンパスに通学しています。そこで、どうしても1年生はSNSやグループLINEを活用した案内しかできない面があります。2年生は必修講義の教室で直接案内ができるので、入部については少しタイムラグが生じています。

4月新歓は小規模実施で、5月に再実施をする年もありますし、2024年度は6月建築旅行も新歓を兼ねた実施としていました。

来年度に向けては、春・初夏に参加型イベントとして、「模型制作」企画を考えています。新1年生も参加できますので、乞うご期待ください!

■建築旅行募集開始 5月

毎年、メンバーが楽しみにしている「建築旅行」。2024年は日帰りで金沢に行くことになりました。この旅行は、富山大生限定ですが、何とACTメンバーでなくても参加OKなのです!それはつまり、建築に興味がある学生が旅行と聞いて参加してくれれば、まぁ高い確率でメンバーになりそうかな?(笑)

5月下旬にインスタグラムに案内を投稿して、5月末までを応募期限として募集開始しました。

■TAMAGO展 実行委員会の役割決定 6月頃

TAMAGO展開催へ向けて、6月頃から企画打合せや役割の決定を進めていきます。下図は「TAMAGO展 役割ダイアグラム」です。

■建築旅行2024(金沢)

2024年6月30日(日)、メンバーは金沢へ。限りある時間のなかで、観たい建築は決まっていて、現地に着いたら時間内は各自自由に探索していきます。以下、訪問した建築についてご紹介いたします。

★金沢美術工芸大学 新キャンパス

2023年10月から供用開始となった「金沢美術工芸大学新キャンパス」は、SALHAUS、カワグチテイ建築計画、仲建築設計スタジオの合同チームが共同設計しました。話題となったこの新校舎をぜひ観たかった…

★石川県立図書館

仙田 満+環境デザイン研究所の設計した「石川県立図書館」は地下1階地上4階の構成で、中心にグレートホールと呼ぶ吹抜けの大閲覧空間をもつ建築です。写真以上に実物は圧巻の大空間でした。JIA日本建築大賞やグッドライフアワード「環境地域ブランディング賞」など受賞歴もすごいです!

★鈴木大拙館

建築家 谷口吉生が設計した「鈴木大拙館」は「展示空間」「学習空間」「思索空間」の3つの空間で回廊を結び、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」の3つの庭によって構成されています。正当なモダニズムを継承し、厳粛な雰囲気を身にまとった建築です。

★金沢21世紀美術館

妹島和世+西沢立衛/SANAAの設計による「金沢21世紀美術館」。建築学生が金沢に行くなら必ず訪問する建築です。建築だけではなく、もちろん展示も素晴らしい!

ここでは旅行に行ったメンバー全員で記念となる集合写真を撮影しました。

■富山大学祭について

富山大学は大学祭にすごく力を入れています!10月に五福キャンパスで開催される「富大祭」、杉谷キャンパスの「医薬祭」、芸術文化学部がある高岡キャンパスで開催される「創己祭」。これら3つの大学祭は総称して「富山大学祭」と呼ばれており、キャンパスごとに日程を変えて開催する、個性あふれる特徴ある大学祭となっています。来場者もそれぞれ数千人規模の大学祭は各キャンパスで競い合いの効果もあり、北信越最大の学園祭といわれています!

建築サークルACTのメンバーは、ほぼ全員が学園祭を企画・運営する学生会に所属しており、夏休み中は学園祭の準備で大変忙しい状況にあります。

過去、TAMAGO展は8月下旬に開催していましたが、2023年度から3月開催としたのは学園祭と両立が難しいと判断したためでしたが、準備開始やスケジュールの調整でTAMAGO展開催時期を再考するかどうかは、次年度委員の課題かも知れません。

■TAMAGO展 開催告知 9月

TAMAGO展実行委員は、水面下で審査員への打診や、協賛企業へ支援依頼などを進めてきました。9月中旬となり「第10回TAMAGO展、開催決定」をインスタグラムや公式ホームページで告知開始しました。

■TAMAGO展応募開始! 10月末

富山大学祭が終わり、10月最終週にインスタグラム、公式ホームページで、「第10回TAMAGO展」の応募を開始しました。

・応募資格:北信越地方の建築学生1〜3年生、高専の4、5年生

・対象学校:富山大学、新潟大学、金沢工業大学、信州大学、新潟工科大学、長岡造形大学、金沢美術工芸大学、福井大学、福井工業大学、新潟工科専門学校、金沢科学技術専門学校、富山クリエイティブ専門学校、石川工業高等専門学校 ​

※1年生のみ3名までグループ設計可能

※1人1作品まで

応募は各学校の授業課題として、1年生だけは、まだ授業で設計課題の取組がない学校があるので、TAMAGO展1年生用課題「自然を感じられる家」を提示しています。

​・参加費:3000円(懇親会費2000円込み)

・応募締切:2025年1月31日(金) ※応募は公式LINEから

■TAMAGO展ゲスト審査員公開! 1月中旬

応募締切(1月末)を意識して、1月16日に「ゲスト審査員」を公開しました。

ゲスト審査員は、仲俊治さん(建築家・仲建築設計スタジオ)、大西麻貴さん(建築家・o+h)、深山知子さん(建築家・アトリエレトノ一級建築士事務所)の3名です。

■第1回合同企業説明会&交流会 2月

2024年度初開催の新企画が「合同企業説明会&交流会」です!

建築サークルACTやTAMAGO展は多くの地元企業に協賛いただき、活動を支えられています。その恩返しでもあり、また、それ以上に学生たちが業界や企業、将来の仕事に関する情報を得られる機会として、企業各社に参加いただき、「説明会」を実施いただいた後、お菓子屋や飲み物を用意して、学生と企業担当者の交流会を実施しました。初めての開催でしたが、大変盛況で、今後も継続していきたいイベントです。

第10回北信越地方新人合同設計展TAMAGO展を開催します!

2025年3月29日(土)・30日(日)、富山大学高岡キャンパスにご来場ください!

■Day1 3/29(土)@高岡キャンパス つままホール 見学自由

13:00 開会式

13:15~学生ディスカッション(学生同士によるプレゼン・質疑応答)

15:00~一次審査(巡回審査) 17:00結果発表

■Day2  3/30(日)@高岡キャンパス B212教室 参加無料・申込不要

午前中は講演会(10:10~大西麻貴氏、11:20~深山知子氏、12:30~仲俊治氏)

14:30 二次審査(公開審査)

17:30 結果発表・表彰式(最優秀賞・優秀賞2点・ゲスト審査員賞3点・総合資格賞)

18:00 閉会式

※写真は2023年度 第9回TAMAGO展で撮影したものです

富山大学建築サークルACTメンバー構成(2024年度)

・合計人数:21人 (男性:7人、女性:14人)

・学年人数: 3年6人、2年7人、1年8人

富山大学建築サークルACT各種情報

代表(2024年度)

富山大学 芸術文化学部 芸術文化学科 3年澤田羽衣

代表メールアドレス : act.toyama@gmail.com

各種URL

・ホームページ : 公式ホームページ

・X(旧Twitter) : 公式X(@Act_toyama)

・Instagram : 公式インスタグラム(act_toyama)

・Facebook : 公式Facebook(@act.toyama)

※本記事に掲載した図版・写真は、富山大学建築サークルACT提供によるものです。

(本記事は、総合資格naviライター kouju64がインタビュー取材を行い、記事構成しました。)