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建築学生の日常 ~東洋大学3年~
東洋大学/理工学部3年
Q1)建築を志したきっかけと現在の大学に進もうと思ったきっかけ
東日本大震災をきっかけに
小学校2年生から3年生への進級を楽しみにしていたころ、学童保育で外遊びをしていた時間に大きな地震を体験しました。一晩は車中泊し、次の日祖母の家へ片付けの手伝いに行きました。ひびだらけの外壁や地震のずれによって開かなくなったドアなど自宅よりも悲惨な状況にあった家を見て、自然の力で建物は壊れてしまうのだと学びました。その経験をきっかけに建物に興味を持ち、高校は地元の工業高校の建築科へ進学しました。高校3年間の授業や、インターンシップへの参加などから施工管理の面白さややりがいに気づき、東洋大学の生産・施工管理分野の研究室に進むことを決めました。
Q2)好きな授業とその理由
建築生産
もともと興味があった授業であったことと、教員担当者が自分のゼミの教授だからです。課題では主に企業のリサーチが多く、ゼネコンやハウスメーカー、ディスプレイ業界など学生の興味のある分野から調べてまとめたデータをプレゼンするため、企業に対しての自分の視野が広がります。
Q3)1週間の大まかなスケジュール
月曜日 7時起床 2、3限授業 22時まで学校で設計 深夜3時就寝
火曜日 7時起床 授業なし(全休)、8時~22時まで学校で設計課題
水曜日 徹夜 設計製図3~5限授業 21時就寝
木曜日 7時起床 1限のみ授業 深夜1時までバイト(居酒屋) 3時就寝
金曜日 7時起床 2~4限授業、22時まで学校で設計 3時就寝
土曜日 9時起床 午前中〜22時まで学校で設計 1時までには就寝
日曜日 8時起床 15時までバイト 22時まで学校で設計 3時就寝
Q4)設計課題等で作成したもの
「街・公園と共にある美術館」
10選 学内評価3位
南池袋公園に美術館を設計、常設展示場のアーティストは現代アートを題材に活躍するアーティストを対象とし、自身で設定する課題でした。デジタルが当たり前の時代だからこそアートを身近に感じることができるOzaki Masaruという日本人のモーションデザイナーを選定しました。
背景になる美術館
Q5)大学に入って大変だったこと
アルバイトのシフトたくさん入る人すごい!
大学生のイメージは毎日のようにアルバイトして、年末近くでは扶養を超えないように意識してシフトを入れるようなたくさん稼ぐ余裕があると思っていました。建築をしていると、建物を見に行ったり講演会に参加したりアクティブに活動します。また、設計に力を入れようとするとどうしても模型費用やAdobeのソフトへの課金が必須になります。これらすべてに時間をお金がかかりすぎて金銭面はとても大変です。建築学科で毎日のようにアルバイトしながら学業もきっちりこなす人は本当に尊敬します。
Q6)これから建築を志す後輩へのメッセージ
自分が認められる瞬間を感じ続けられるのが建築の醍醐味
自分が創造した設計が人に評価される(コンペなど)、実際に建つ、利用されるというすべての過程で、人に認められるという体験が叶うと思っています。実際に学内講評で生徒票をもらったり、教授や設計者から「建っていることが想像できる」と言われたりした瞬間は、自分が認められたような気がして自己肯定感も爆発するし、本当に頑張ってよかったなと思えます。さらに個人プレーに見えがちな建築学科は想像以上に縦横のつながりが強いです。先輩のお手伝いから表現や着想を学び、同学年と切磋琢磨しながら、最終提出を乗り切った瞬間は最高に心地よいです。
Q7)将来の夢
設計もできる施工管理技士になること!
意匠のやりたいことを理解できる施工管理技士は現場で活躍できると思います。