大和ハウス工業等が、国土交通大臣賞を受賞「第3回建設人材育成優良企業表彰」【建設NEWS】

国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会(事務局:(一財)建設業振興基金)では、2022年度より「建設産業の担い手の確保及び育成」に向けて顕著な功績を挙げている企業等を「建設人材育成優良企業」として表彰しています。

この度、2024年度の国土交通大臣賞、不動産・建設経済局長賞及び優秀賞が決定となり、2024年12月2日に国土交通大臣賞の表彰式が開催されました。

建設人材育成優良企業表彰(国土交通大臣賞)受賞者は大和ハウス工業ほか合計4社

今回、国土交通大臣賞を受賞したのは、下記4社です。

〇小川工業株式会社(埼玉県・総合建設業)

〇大和ハウス工業株式会社(大阪府・総合建設業)

〇東亜グラウト工業株式会社(東京都・専門工事業)

〇ヤマグチ株式会社(鹿児島県・総合建設業)

表彰の概要は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用をはじめとして、技能や経験に応じた給与引き上げや、キャリアパスに基づいた計画的な人材育成及び、これらを可能とする環境整備などに顕著な功績が認められたことによります。

各企業毎の「評価された取り組み」は最終項に掲載しますが、本記事では売上高業界トップで、従業員数が約1万6,100名と多く、学生に知名度が高い、大和ハウス工業について次項で解説します。

また、関連情報として過去記事で「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について解説しておりますので、未読の方はこの機会にご確認ください。

※2024.10.17建設技能者に「英国流ジョブ型賃金」・CCUSの利用拡大計画【建設NEWS】

大和ハウス工業が国土交通大臣賞を受賞した「評価ポイント」

2024年12月3日、大和ハウス工業株式会社は、自社のニュースリリースで、「第3回建設人材育成優良企業表彰」において国土交通大臣賞を受賞したことを発表しました。

同社は、2025年4月から、協力会社の技能者を対象に独自の「技能者キャリアアップ制度」を創設して、CCUSのレベルに応じた手当を支給することで、技能者の能力・経験などに応じた処遇改善とともに、CCUSを活用した現場における技能者管理の効率化をはかるとしています。

「技能者キャリアアップシステム」では、現場で就労する技能者に対して、CCUSのレベルと技能者の能力に応じて1日あたり50円から2,000円の手当を6段階に分けて支給するとのことです。この制度は国内住宅メーカー初の試みであり、高い技術力を持った職人や若者が、やりがいを持って働き続けられる建設現場の環境構築を目指しているものです。

同社はこの他に、技術系の女性活躍推進の一環として、2010年度から「女性管理職向け研修」を実施し、意識啓発やアセスメントなどの研修、社外講座・勉強会への派遣を通じた育成を行い、翌2011年度からは「女性管理職候補者育成研修」を実施して、多様な人財の力を活かすマネジメントの重要性を理解してもらうとともに、管理職を目指すためのマインドセットを行うなど、女性定着促進の取り組みを積極的に進めてきたことが評価されたとのことです。

国土交通省から発表された、大和ハウス工業が評価されたポイントは下記の通りとなります。

出所:国土交通省

大和ハウス工業が、2025年度より実施する「技能者キャリアアップ制度」の詳細は、下記、同社のニュースリリースをご覧ください。

大和ハウス工業リリース 2024.12.03

大和ハウス工業以外の国土交通大臣賞受賞企業の「評価ポイント」

国土交通大臣賞を受賞した、小川工業、東亜グラウト工業、ヤマグチ、各社の受賞に際して「評価されたポイント」は次の通りです。

出所:国土交通省プレスリリース(2024.11.21)

 

(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)