【建築学生団体・紹介】岡山県立大学 建築サロン
建築学科新設を機に設立された学生団体。「建築サロン」は、学生達が主体となり、大学、学年を超えた交流を創出していく!
建築サロンは、岡山県立大学建築学科の学生が主体となり、学年を超えた交流を創出し、建築学科ならではの活動に取り組むことを目的として、2021年に結成された団体です。活動を通じて、高校生や地域の方々に岡山県立大学建築学科の取り組みを知っていただけるよう、建築の魅力を発信することを目指しています。
岡山県立大学 建築サロンのすごいところ!アピールポイントやメリットなど
2024年度代表を務める岡山県立大学デザイン学部建築学科3年森岡輝成さんに、建築サロンの「すごいところ」を3つ挙げていただきました。
・Point1:建築学科の学生全員が所属しており、毎月、交流ができるイベントを開催しています!
・Point2:横のつながりだけでなく、教員、学年を跨いだ幅広い縦のつながりを作れます!
・Point3:学生の手だけで様々なイベント、学びに繋がる機会を創出しています!
入学と同時に学生全員が所属するのは大きな特徴ですね。建築サロンは、学生主体で企画したイベントごとに、興味と意欲に合わせて、学年に関係なく、誰でも自主的に参加して、学んだり交流したりできるメリットを生んでいます!
建築サロンの主な活動
建築サロンメンバーは建築学科の全学生ですが、その中から各学年の有志が幹部として運営にあたります。幹部メンバーは、1年から3年生を中心に、週1回、ミーティングを行い、月に一度のイベントの企画や運営に取り組んでいます。
これらのイベントでは、建築の学びや成果を共有し、学内外の参加者と交流を深められる場を提供しています。
2024年度は建築学科設立から4年が経過して、初めて1年生から4年生までが揃った記念すべき年となりました。この節目を迎え、新たな企画に挑戦し、積極的に取り組んできました。
また、岡山県立大学だけではなく、岡山の建築文化そのものを盛り上げることを目標に、地域の方々や他大学と連携した活動を企画、展開しています。
■定例会:岡山県立大学アトリエ棟 製図室で、週1回、ミーティングを実施しています。
■年間スケジュール(2024年度の例)
建築サロンの活動紹介
■履修登録説明会&新歓BBQ 4月
新1年生が入学すると、履修登録説明会は建築サロンメンバーが運営します。先輩ならではの助言や質疑応答が好評です。また大学近くの河原で、新歓BBQを実施して懇親の機会としています。
■お茶会 5月
製図室でお菓子を囲みながら、学年や教員を交えた親睦をはかるイベントです。ボードゲームやSwitch、麻雀などを通じて楽しく交流を図ります。リラックスした雰囲気の中で、日常的には接点の少ない学生や教員同士の関係を築く場となっています。
■レクリエーション大会 5月&11月
前期、後期にそれぞれ1回以上開催される、学生同士の交流を目的としたスポーツイベントです。バレーボールやサッカー、ドッヂビーなど、運動の得意・不得意に関係なく誰もが楽しめる内容としています。身体を動かしながら学年を超えた絆を深めています。
■他大学交流会(2024年度初開催)・コンペ説明会 6月
岡山理科大学や岡山大学と連携して、初めて「3大学建築交流会」を開催しました。即日設計や各大学の課題発表を通じて、お互いの作品や考え方に触れ合い、大いに刺激を受ける場となりました。
また、例年、秋に開催する、岡山建築設計クラブ主催コンペ、「ワンデーエクササイズ」に参加するため、岡山県下の建築系大学・専門学校・工業高校が参加するコンペ説明会で交流をはかりました。
【合同学生団体設立に向けて】
2024年度に、岡山県立大学、岡山大学、岡山理科大学の学生が合同団体を設立しました。建築サロンの幹部メンバーが中心となり、岡山理科大学a’sF、岡山大学建築同好会と連携して共に組織づくりを進めています。
■日帰り旅行(神戸) 7月
旅行イベントは2024年度に始まった新企画です。建築をテーマにした旅行を実施しました。1回目は日帰りで神戸を訪れ、ヨドコウ迎賓館や兵庫県立美術館、中華街などを巡りました。
■前期講評会 9月・後期講評会 2月
講評会は建築サロンが主体となり企画・運営するイベントです。前期・後期2回開催され、外部から建築家をお招きして、レクチャーと学生の作品に講評をいただきます。発表者にとっては、自身の設計を振り返って改善点を学ぶ機会となり、観覧する学生にとっても次回の講評会への意欲を高める貴重な場となっています。
2023年9月は東京からツバメアーキテクツ一級建築士事務所の山道拓人氏、千葉元生氏を招き、講演会と学生の課題作品講評会を実施しました。
2024年は3月に和田デザイン事務所の和田優輝氏、9月に長田慶太建築要素 一級建築士事務所の長田慶太様をお招きして、建築レクチャーと講評会を開催しました。
■2泊3日建築旅行(金沢) 9月
2024年度、2回目の建築旅行は2泊3日で金沢を訪れ、「谷口吉郎・吉生建築記念館」や「石川県立美術館」といった名建築と作品展示を見学しました。
年間2回の建築旅行は、いずれも建築への理解を深めるとともに、学生間の交流を促進する絶好の機会となりました。
■建築サロンオリジナルコンペ 9月
2024年度新企画で、建築サロンが独自に主催するオリジナルコンペを、大学近隣の建築系企業と協力して企画しました。テーマは旧陣屋跡地である足守の空き家を改修するプロジェクトで、岡山県立大学だけではなく、他大学の学生も参加して大いに盛り上がりました。岡山県立大学 西川博美先生と、岡山大学 橋田竜平先生に審査をしていただきました。
■デザイン学部学科交流会 12月
建築学科が所属するデザイン学部の、工芸工業デザイン学科やビジュアルデザイン学科の学生達と交流する会を、2024年度、建築サロン主催で初開催しました。
ピザ作りやミニゲームを通じて意見を交換し、デザインを志す学生同士の交流を深めています。
■建築学科冊子『KENKEN』の制作
建築学科の活動をまとめた冊子『KENKEN』を、2022年度から建築サロンが中心となって制作しています。
春に編集委員を選出して5月頃から活動開始し、講評会で発表された優秀作品や、各学年の設計課題、日常の写真などを掲載し、建築学科の魅力を多角的に発信する媒体としています。
10月から12月初めに誌面レイアウトのデザインを進めて2月末には完成。3月発刊を目指しています。完成した冊子は卒業式で配布する他、オープンキャンパス等でも建築学科紹介に活用されています。
現在制作進行中の冊子は「KENKEN vol.3」。下図で紹介するのは2024年3月発刊の「KENKEN vol.2」です。
■その他 季節イベントなど
年度により変動はありますが、建築サロンでは、上記の他にも季節のイベントを開催しています。2024年度は、ハロウィーンパーティ、新年会を実施、過去には「流しそうめん」など交流を深める企画を実施しました。
また岡山県内で開催されるコンペに建築サロン主体でチームを組んで参加したり、留学中の先輩とZOOMを活用して、現地から「オンライン留学説明会」を配信していただいたり、年に一度の大学祭で学年ごとに模擬店を出店したり、建築以外のお楽しみ企画なども積極的に行っています。
建築サロンは学生同士の交流を深めるだけではなく、これからも建築の魅力を大学の枠を超えて、広く地域に発信する多彩な活動を展開していきますので、乞うご期待ください!
岡山県立大学 建築サロンメンバー構成(2024年度)
※建築サロンは建築学科全員(B1~M2まで約130人)が参加していますが、活動を進めていく各学科の学生幹部の人数を紹介しています。
・合計人数:26人(男性:13人、女性:13人)
・学年人数:M1生1人、4年4人、3年5人、2年10人、1年6人
岡山県立大学 建築サロン各種情報
代表(2024年度)
岡山県立大学 デザイン学部 建築学科3年 森岡輝成
代表メールアドレス : インスタグラムのDMにご連絡ください。
各種URL
・Instagram : 公式インスタグラム(opu_architecture)
※本記事に掲載した図版、写真は、岡山県立大学 建築サロン提供によるものです。
(本記事は、総合資格naviライター kouju64がインタビュー取材を行い、記事構成しました。)