■面接対策【直前編】あなたが「成功する秘訣」はここにあるはず!

いよいよ面接。就活において最も緊張感が高まるクライマックスを迎えました。

「不安すぎて面接は嫌です!」という人から、「失敗したことないし、案外得意かも?」という人まで、さまざまです。

面接官との相性みたいなものもあり、余裕で臨んだはずの面接に大失敗という話もよく聞きますし、応募人数や企業規模によって、ウェルカム調で、「ぜひうちに来て!」という気持ちがにじみだす面接から、「君は〇か×、どっちだ?さぁ答えてみろ。なぜだ?根拠を示せ!」みたいな雰囲気が漂う恐怖面接。「とりあえず会った。面接はしたけど、結果は知らないよ~」と最後まで感触がまったく伝わってこない謎面接まで、筆者もさまざまな面接を体験してきました。

決して面接は得意ではないですけど、面接官としての経験も結構ありますので、「成功する秘訣」として、皆様に直前にお伝えしたいことをまとめてみます。

【1】面接の成功は心構えが8割

面接というと、市販のハウツー本に書かれている「一般的な作法・ビジネスマナー」や「模範回答」などが気になってしまいますよね。それらはあまり当てにならないと考えてください。もちろん間違ったことは書かれていませんけど、面接官を担当した経験でいうと、その内容に沿って完璧な人物を演じても、「勘違いしている人」に思われたらマイナスかなって思います。

では心構えとは何かといえば、それは「相手を知ること」です。「知ろうとすること」といっても良いかもしれません。

もう一つは「相手に伝わること」です。自己PRや志望動機などは、広く誰にでも話してきた内容ではなくて、ダイレクトでオンリーなあなただけの、相手に対してだけの思いが伝わらないといけない。それは突飛なことを話すとか、他人とまったく違うことを言うということではありません。

さらに、あなたは正直になるべきだと思います。面接は「お見合い」に例えられることが多いものですが、普通の学生はお見合いなんてしていませんから、意味合いを示すと、正直な自分が正直な相手と、良いところ・悪いところを相互に確認して、一緒にやっていけるかどうかをお互いに判断するということになりますよね。ここは非常に重要なポイントだと思います。

コミュニケーションの取り方については、再確認をしていただきたいと思います。

前記事、【就活情報】就活・卒研発表に役立つ「あなたのコミュ力を向上させる方法」を再確認してみましょう。

【2】面接のステップと面接官が求めているもの

「インターンシップ等での面談」:もう一度、この人に会いたいと思えるか。

「リクルーター面談」:一緒に働きたいと思うかどうか。

「人事面接」:役員(上司)に自信をもって推薦できる人か。

「役員面接」:嘘偽りなくうちの会社で働きそうか。

「社長面接」:内定を決裁するかどうか。

※多くの企業で、役員面接が最終ジャッジを兼ねてはいます。

【3】面接官が着眼点とするポイント

1.エントリーシートとギャップはないか

知りたいのは「本心」。模範的な志望動機や自己PR、長所・短所などは聞き方を変えたり、深く掘り下げたりして「質問」をすることになります。個人の事情、個人の考え方、固有のエピソードなどを再確認します。作りすぎた内容や模範解答的な内容をESに記入していると、ギャップや矛盾点がでてきます。正直でなければならない理由になります。

2.企業を理解しているか

企業研究で会社方針や経営ビジョン、営業計画などを確認して、「会社が目指しているもの」を理解していることが重要です。企業はより多くの利益を出すために事業展開をしています。きれいごとではなく、他社に勝つこと、より多く売上をつくること、効率を上げ、コストを下げて利益を出すことが必要です。新卒入社したあなたが、どう成長して貢献していくのかを聞きたいと思っています。

3.マナー・常識・印象

ビジネスマナーが完璧なのは評点が高く、好印象につながるので習得できるとよいと思います。ただし完璧ではないのが当たり前で、営業職や接客をする職種の場合は、入社後にマナー研修を行うと思いますので、神経質になる必要はありません。

「当たり前のことがきちんとできている」ことだけが重要で、「相手がどう思うか」を意識できていると印象がよくなります。時事問題や最近のニュース、業界情報は常識として知っておくべきです。

【4】面接前の直前チェック

1.企業研究の見直し

選考を数多く受けていると、頭のなかで企業の特徴が混ざってしまう可能性もあるので、面接前に必ず見直しておくこと。

■面接前に見直すとよい情報

・求める人材の特徴

・商品・サービスの特徴・他社との違い

・事業内容

・仕事内容

・企業文化

2.よく聞かれる質問に対する準備と見直し

一言一句おぼえるのではなく、自然と答えができるイメージで当日を迎えましょう

■質問の例

・なぜ弊社に興味を持ったのですか?

・あなたの一番の強みを教えてください

・学生時代に頑張ったことはなんですか?

・最も苦労した経験と、それをどう解決・克服したかを教えてください

・長所と短所を教えてください

・周りからどのような人だといわれますか?

・入社後、具体的にどのような仕事をしてみたいですか?

・他社の選考状況を教えてください

回答は結論から短くシンプルに、理由は具体的に。長い説明は納得感が薄れます。

※PREP法も参考に!ただし口頭で回答する場合は、より短くシンプルに伝えましょう。

【就活情報】PREP法をマスターしよう!自己PRは、説得力のあるアピールで差をつけよう!【例文付き】

学生で気になる点として、どう思われたくて話しているのか疑問を感じる場面は割と多くあります。

自分を大きく見せたい、実際より良く見せたい姿勢は自ずと伝わり、熱意と受け取ることもあるけれど、クラブ活動や団体行動などでの活躍も自己アピールが過ぎると、「あなた一人の手柄ではないのでは?」と感じます。特に建設業はチームワークを重視しますので要注意。

3.逆質問を考えておくこと

面接の最後に「何か質問はありますか?」と逆質問されることがあります。逆質問する目的は、学生の関心や意欲を把握することなどです。自身をさらにアピールできるチャンスなので、何か質問するほうがおすすめです。事前にいくつかの質問を準備しておきましょう。

■逆質問の例

・御社で活躍している人の特徴を教えてください

・今後どのような事業展開を予定されていますか?

・入社1年目で期待される成果や貢献は何ですか?

・企業文化を形成・維持するうえで最も重要だと考えている要素は何ですか?

・社内でのキャリアアップのための支援制度はありますか?

・「働きやすい職場を目指す」と伺いましたが、どのような改革を行っていますか?

4.正しい敬語

■面接でよく使う敬語

・言う→おっしゃる

・見る→拝見する

・わかりません→存じ上げません

・すごく→非常に、大変

・わたし的には→わたくしとしましては〜

・うれしいです→幸いです、光栄です

・わかりました→承知しました

5.正しい行動マナー

■面接当日の行動

・訪問

1時間ほど前に到着して時間調整。身だしなみをチェックして10分前に受付へ

・受付

受付前にスマートフォンの電源を切ること

防寒具は館内に入る前に脱ぎ、コートは畳む。

・待機

私語は控えて静かに待機する

・入室

ノックを3回する

「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言い、一礼して入室する

ドアノブをしっかり持ち、静かにドアを閉める

・面接中

適切な言葉遣いを心がける

発言するときは相手が話し終えるまで待つ

話の内容に適した声のトーン・表情を意識する

面接官の目を見てゆっくり大きな声で話す

・退室

椅子から立ち上がり、挨拶してからドアへ移動する

ドアの手前でもう一度挨拶をし、退出する

建物を出るまで気を抜かない

注)訪問準備は必ず、前日に済ませて、当日の朝、再確認しましょう。面接会場や時間は間違えることがないように、

複数回確認をすること。初めていく場所の場合は、可能ならば下見しておくとよいでしょう。

【5】建設業界で採用されやすい人とは

・入社したい理由が明確で仕事内容や企業について十分に理解している

・清潔感ある身だしなみで好感が持てること、そして明るい雰囲気を持つ

・はっきりとした話し方で考えや意見を伝えられる

・異なる職種や立場の人とスムーズにコミュニケーションが取れる

・困難な状況でも協力して仕事を完成させられる能力がある

・リラックスした安定感がある人、無理をしない人

・仕事に対する思いや地域社会へ貢献したい思いがある

・時間を守ることや礼儀正しい振る舞いができる

・日数、時間、金額などを冷静に計算できる

 

(本記事は、総合資格naviライター kouju64が構成しました。)